寺カフェ代官山でのセミナー
台中(台湾)での小学校英語教員のためのセミナーに参加しました。
2024年3月6日(水)と2024年5月1日(水)の2回、臺中市英語教學資源中心(TETRC)主任(Director) のPamela Lee(李旻珊、長年の友であり、2010年10月当時、臺中市大同小學教員)さんからの依頼で、台中市の小学校教員英語教育担当者とFET(Foreign English Teacher, 日本のALTに相当)を対象に英語教育セミナーの講師を務めました。
I was invited by Ms. Pamela Lee (李旻珊) , director at Taichung English Teaching Resource Center (TETRC), as well as a long-time friend, (since Oct. 10, 2010, when she was a Taichung city public elementary school teacher at 大同小學), to hold a seminar for elementary school English teachers, including foreign English teachers, equivalent to ALTs in Japan, on March 6th(Wed.) and May 1 (Wed.) in 2024.
第1回は,プロジェクト型・タスク型の英語教育授業について扱い、主な7つの言語教育法を歴史的に概観し,歴史的にも理論的にもTBLT(Task-Based Language Teaching)が必然的に生まれてきた最適の言語指導法であることを解説しました。その後、絵本型プロジェクト「My Story Bookをつくろう」の活動を体験をし,英語絵本I LIKE ME!をベースに各自,自分を表す絵本を作成し、受講者全員がそれぞれのMy Story Book!発表しました。
In the first seminar, we dealt with the historical and theoretical backgrounds of Project- and Task-Based Language Teaching. The best teaching methodologies take into consideration the concepts of projects and tasks in which language activities (言語活動) are goal-oriented. Problem solving and practice activities need to be contrived, with interim stages to be carried out, leading to the development of final goals, such as creating an original English picture book. In our class, each participant developed My Story Book, based on I LIKE ME! The participants really enjoyed listening to and interacting with one another, sharing their dreams and getting know one another well.
第2回目は,「絵本型」以外のプロジェクト(相互交流型と発信・発話型)ついて解説し、受講者が事前に探してきた2つの台中縣の魅力(Two charms of Taichung)をグループで出し合いました。この題材を使い,発信・発表型の例としてWeb会議システム(例えば、Teams)を使用して.発信相手を日本の小学生にした場合のゴール,単元目標,単元構想,授業内容などを考え,各グループで最終的な活動(台中の魅力を発表)を行いました。その後,活動した単元を指導案にするとどうなるのかを受講者とのやりとりをしながら考えていきました。相手を意識して、相手にわかるように表現に工夫を凝らし、プロジェクトのゴールを楽しみながら達成していました。
In the second seminar, some of the participants overlapped, but for the new participants I gave a brief recap of the contents of the first seminar. The assignment for this second seminar was to research two charms of Taichung to share with one another on Padlet. The participants were asked if they would like to share their precious and intriguing info on Taichung, and whom they would like to share it with. They all agreed they wanted to share it with students in the same grade in a Japanese elementary school. Step by step, they were guided toward completing a teaching plan for an exchange program between Taiwan and Japan. Items in the teaching plan included a unit name, objectives, goals, and language cues. The participants experientially learned that what they know and what they can explain are different, and that the language they use in classroom demonstrations and on Web conference systems such as Teams needs to be simple. Each participant talked to the others in easy English, using gestures and interacting very well. They enjoyed the time they shared together.
参加者からの評価A+ だと報告を受けました!
The participants reportedly evaluated the seminar A+!
☆【お知らせ】
小学校外国語活動・英語教育研究会の通称,外英研 が登録商標として認められましたのでお知らせいたします。
☆【新刊】
2020年9月1日に、大修館書店より、『タスク・プロジェクト型の英語の授業』(Language Acquisition through Tasks and Projects)が出版されました。定価は2800円(税抜き)。日本の英語教育界を代表す実践・研究者15名の執筆者に加え、Dr. Larsen-FreemanやDr. Rod Ellisなどと共に、日本の英語教育の授業内容のタスク・プロジェクト化を探る。「課題解決型の言語活動でこれからの英語授業が変わる」ことを理論と実践済みの具体例と共に提示。底辺には、「児童・生徒の発する英語の誤り」から、「発せられた英語はすべて通じる」という発想の転換が必要であることを示している。この「異なって伝わった英語」を「伝えたい英語」にする指導の重要性を示唆している。はしがきには、「チコちゃん」も登場!
小学校英語・英語教育に関心のある皆様へ
新年度を迎え,皆様ご多用な毎日をお送りのことと存じます。
お元気でお過ごしでしょうか。
毎日報道されている,学校関係の業務に加え,新型コロナ感染症の対策に時間を割いておられる方もいらっしゃることと思います。
この春、高校野球など多くの行事が中止されたり、夏に予定されていましたオリンピック・パラリンピックも延期の決定がなされました。
また、3月下旬から首都圏を中心に感染症が急速に広がり、ロックダウンがなされる可能性も見えております。
このような中、会場が東京ということや遠方からのご参加もあることなどから、6月6日(土)に開催予定しておりました 第11回外国語
活動・英語教育研修会(外英研)を中止させていただきます。小学校学習指導要領が全面実施され、教科書も活用される時期に、
皆様とお会いして研修することを大変楽しみにしておりましたが、このような結論に至りました。
次回の研修会は、12月6日(日)正午より東京外国語大学本郷サテライトで予定しております。是非、ご参加をいただきますようご案内
申し上げます。案内の詳細は、9月初めごろに hide-takashima.com に掲載いたします。
皆様どうぞお体には十分気を付けてお過ごしください。
12月の研修会で皆様にお会いできますこと、楽しみにしております。
2020年4月1日
プロジェクト型外国語活動・英語教育研究会
島英幸
東野裕子
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島 英幸 / Hideyuki TAKASHIMA
退職時:大学院総合国際学研究院 教授
人生はタスクの連続である(Life is a succession of tasks.)。昭和に生まれ、平成16年(2004年)に英語教育学特化コースの教員として本学に赴任し、令和元年となる2019年に退職となった。昭和54年(1980年)に鹿児島大学に就職、兵庫教育大学、本学と計40年間、日々、課題解決(タスク)の連続であった。この間、研究・教育生活を常に支えてくれたのが「チーム島」の元学生・大学院生達である。英語教育学を通しての彼ら(彼女たち)との出会いを大切にしてきた。両親の教えに間違いはなかった。 |
【おすすめの一冊】 新井紀子著 『AI VS. 教科書が読めないこどもたち』 (東洋経済新報社)
本書は、AI(人工知能)が自律してさらに能力の高いAIを作ることができるようになる地点(シンギュラリティ)は来ないと断言し、AIの可能性と限界を具体的に指摘する。AIは「意味」を理解せず、統計と確率による手法で課題解決を行う数学的手法でしか与えられた課題を解決できない。しかし、アルファ碁、自動作曲やチェス、画像処理など、統計的手法の延長である「ディープラーニング(深層学習)」により、その数学的正確さと速さにより、多くの職種をAIが奪うと警告する。筆者は,日本の国立情報学研究所が中心となっておこなったプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」で研究・開発されたAIの「東ロボくん」に言及する。センター入試を「受験」させた結果と中高生の乏しい読解力から、現在の日本の喫緊の課題は、AIの能力(記憶力)が及ばない職種の探索と読解力の育成であると説く。今後、5Gの世界では、<商品という「モノ売り」>から、<その商品で可能な体験・経験の価値を売る「コト売り」>への転換が迫られる。その中で世界の教育における緊急の課題は、AIにできることと人間にしかできないことを見極め、「推論」(読解力)、柔軟性など、人間にしかない力を涵養することであると語られている。
※TUFS Today特集 2019春、新任教員・退任教員紹介 https://tufstoday.com/articles/190419-2/ から転載
☆名誉教授授与のお知らせ⇒ http://www.tufs.ac.jp/NEWS/trend/190401_02.html
★【著書案内】
2014年刊の『児童が創る課題解決型の外国語活動と英語教育の理論的な実践 プロジェクト型言語活動のすべて』 が、元國立台彎教育大学の張武昌教授の監訳で、中国語版となり台
湾の文鶴書店から出版されました。台湾と日本のスカイプロジェクトのノウハウを含む、小学校外国語活動と英語教育に関わる理論的な背景を持つ実践集です。
中国語版には、新しい論考として「日本の英語教育はどこまで変革できるか―シンガポールの英語教育政策から日本の英語教育を考える―」を中国語に訳し、オリジナル本の付録3の「新聞記事による台彎における英語教育事情」と差し替えています。購入希望の場合には、メール(hinomine@nifty.com)で島へお申し込みください。シンガポールの論考の日本版と張武昌教授の前書きである推薦の辞の日本語の飜訳が別冊として付いています。販売価格は、日本では2000円、台湾では、500台湾ドルとなっています。郵送料なして送付いたします。 表紙画像
1843年創刊の英国の老舗政治経済誌、The Ecomonist からインタビューを受け、
その内容が掲載されました(August 27th - September 2nd, 2016:日本語訳付)。
『県民福井』平成25年9月18日掲載
■ 第1回 外英研(小学校外国語活動・英語教育研修会) 2015年5月23日(土)報告
★【著書案内】
発信する英語教育に直結するプロジェクト型外国語活動の集大成として,2014年2月3日に高陵社書店より新著書!島英幸編著 『児童が創る課題解決型の外国語活動と英語教育の実践 ― プロジェクト型言語活動のすべて ―』(税別2,300円)
第13回町家で行う研修会には、24名の参加で終えることができました。
「京まちや平安宮」代表の山中さんからは、年末年始に関わるお話を聞かせていただきました。また、年末にちなんで「すす払い」風景の掛け軸なども準備していただきました。毎回、異なるトピックでDVDとスライドを使っての京文化についての具体的なご説明で新しい発見があります。
ミニ英語科教育法Tでは、「ペアワーク」ための「タンゴ座り(tango seating)」(タンゴを踊るような姿勢での座り方)をして実際に会話してみたり、日本人の発音の弱い文字(C,D等)について、飲料メーカーのCM等も示しながらに楽しく研修しました。
その後、課題解決型外国語活動について、「Who am I?クイズ」をグループで作る実践を通して研修しました。
午後のミニ英語科教育法Uでは、「日本人のアキレス腱」と題して「冠詞」「複数形」「時制・相」「後置修飾」などを取り上げ、問題点と解説策を研修しました。
その後、タイ国では「曜日によって色が決まっている」ことを用いて、自分の誕生日の曜日を調べ、紹介するといった国際理解的な活動をし、次の活動へと繋ぎました。
最後に、色をテーマとした絵本COLOURS を基に、グループで絵本づくりをし、発表しました。どのグループも工夫を凝らした作品に仕上がり、お互いに工夫を褒めあい楽しい時間となりました。
小学校の先生に加え、中学校、高等学校、大学の先生方、県や市の指導主事等の参加があり、様々な立場からの違った意見を交流することができ、有意義な研修会となりました。
次回は、2014年の6月を予定しております。
3月末には、案内を出しますので、ご参加を検討いただければ幸いです。
第12回町家行う研修会は,定員の25名にご参加いただきまして無事終えることができました。お断りした方々には,大変申し訳なく思っております。是非,12月の第13回にはお早めにお申し込みください。
当日は,梅雨とは思えぬまぶしい日差しで暑い日となりました。できるだけ,自然の環境の中でという趣旨を大切に冷房のない町家での研修でしたが,午前中は打ち水をした庭からの風が涼しく,また,葦の障子や畳に敷かれたあじろなども暑さを和らげ,季節の合わせた調度品(紫陽花の掛け軸や七夕にちなんだ織り糸など)にも癒されながら研修することができました。
最初に会場である「京まちや平安宮」の代表・山中惠美子さんから,京都や町家の話をお聞きしました。3日後に控えた半夏生(夏至から数えて11日目)の話や祇園祭の話をしていただきました。
その後,ミニ英語科教育法ということで,小学校英語の教科化や早期化などにも触れながら,小学校から中高等学校の英語科で一貫して行う課題解決的な授業や評価について研修しました。
次に,小学校におけるプロジェクト型外国語活動の解説とニューヨークの街角の風景からアルファベットに見える部分を抜き出した写真を提示し,参加者にグループで町家の中からアルファベットに見えるものを探し出してもらい,写真に写し,PCに転送するというICTを活用してアルファベット表にする活動をしました。
午後は,Hi, Friends!との関連を図りながら色を扱った絵本を作り発表したり,疑問詞を使い,かつ,しかけのある絵本作りをしました。小学校の先生方の絵本作りのアイデアは素晴らしく,また,中学校,高等学校の先生(出身の)方がたくさんいらっしゃることで,英語表現が多彩となり活動が広がり充実した研修となりました。
参加者からは,「理論と実践が一体となった研修で,どちらも大切にして授業を組み立てていく必要性を感じた。」「実際に活動を体験したことで,小学校での活動や授業がよくわかった。」「あっという間に1日が過ぎ,充実した時間を送ることができた。」などのうれしい感想を多数いただきました。
この研修会のひとつの特徴でもあります,休憩時間の「京菓子」は,ちょうど1週間前に京都入りされた天皇皇后両陛下に供された「塩芳軒」のもので,山中さんの粋なはからいで「半夏生」「水牡丹」「水ようかん」の3種類を研修会のために作っていただきました。
最初にも述べましたが,今回は定員(25名)を超えたために,お断りをせざる得ない状況でした。お断りした方々には大変申し訳なく思っております。次回は,12月21日(土)を予定しております。12月の研修会では,お早めにお申し込みくださるようお願いいたします。みなさまへのご案内は,9月初旬に出す予定にしております。
京都の冬を感じながら,みなさまとお会いできますことを楽しみにしております。
★【授業DVD案内】
中学校・高等学校の英語授業に革命を起こす!
「フォーカス・オン・フォームアプローチによる英語指導法」
■ 第10回町家で行う外国語活動研修会は、6月10日(日)に終了しました。
6月10日(日)午前10時より午後5時まで、第10回町家で行う外国語活動研修会を実施しました。2008年盛夏に始めた当研修会もみなさんのお陰で、今回で10回を数えることができました。「町家で京都の四季を感じながら、参加者とともに作る研修会」ですが、京都の町家についての知識も小学校外国語活動のあり方についても、しっかりとした知識を持つことができるようになったと自負しています。
研修会会場である「京まちや平安宮」の山中恵美子さんの常に内容に趣向をこらしたお話に続いて、「ミニ英語科教育法」では、課題解決的な活動が小学校から高等学校へと連続していること、小学校と中学校での活動の相違点、様々な言語使用の体験を文法的に整理することで、より創造的な言語使用に繋がることなどを、凹レンズと凸レンズの例えを用いて解説しました。
午後には、小学校で実践したいくつかのプロジェクト(単元)を活動していただきながら、カリキュラムの構成や評価などについて考えました。また、テレビ会議システム(Skype)を使った海外の小学校(台北市)との直接交流の実践について紹介し、その後、参加者にSkypeを使った単元開発などもグループで行っていただきました。
当日は、梅雨でもあり、あいにくのお天気となりましたが、湿気を建物が吸い、庭や通りからの風だけが入り込むという町家の特徴を肌で感じることができ、冷房のない町家でも快適に過ごすことができました。「京まちや平安宮」の山中さんの粋なはからいで夏の設えに換えるところを見せていただいたり、体験させていただくことができました。季節のお菓子や山中さん手作りの京野菜をふんだん使った昼食に初夏の京都を感じていただけたことと思います。
第11回町家で行う外国語活動研修会は、12月2日(日)に予定しております。初冬の京都を感じながら、また、みなさまと小学校英語について交流を深めることができればと思っております。「京まちや平安宮」でお会いしましょう。初めての方も、是非、いらしてください。定員を23名とさせていただいておりますので、お早めにお申し込みください。
■ 第9回町家で行う外国語活動研修会は、11月27日(日)に終了しました。
第9回町家で行うプロジェクト型外国語活動研修会は、晩秋の寒さを感じる日でしたが、昼間は日が差し、色づいた紅葉を見て秋を感じることができました。13名の熱心な参加者とともに充実した時間を過ごさせていただきました。
今回も京都の町家を一軒お借りして、秋の空間を感じ、京まちや平安宮の山中恵美子さんの「町家とエコな生活」についてのお話や季節ごとに建具などを変える生活がテレビ放映されたお話をお聞きした後、外国語活動の理的背景や実践の報告、参加者に実際に活動していただくなど、内容の濃い研修会となりました。
研修会のお昼休憩には、当研修会だけのために!!心のこもった10種類以上に及ぶ手作りの昼食(980円!)を出していただいたり、午後の休憩では山中さんが特別に注文してくださった晩秋(この週に相応しい)らしい京都の和菓子をいただいたりしました。
参加者からのアンケートでは「是非、今後もこのような研修会を続けてほしい」、「早速、実践出来そうだ」などの感想をいただきました。次回の第10回は、平成24年(2012年)6月10日(日)の予定です。
児童が成就感を持つためにはプロジェクトの最終部分の英語表現が言え、相手に伝わることが大切です。今回はその成功の鍵となる練習方法をカードを使ったり、情報の差を設定したりして、練習する方法を紹介しました。6月に出ましたの『プロジェクト型外国語活動の展開』(高陵社書店)からの引用した資料も多く、また、1〜4年の活動案のCDもできあがり、皆さんに購入していただきました。 2012年6月10日(日)に京都でお会いいたしましょう。
★【著書案内】
<主に、中・高等学校教員対象>
☆島英幸 編著. 『英文法導入のための「フォーカス・オン・フォーム」アプローチ』
大修館書店. 2011年5月10日発売.
<主に、小学校教員対象>
小学校6年間の英語を扱う活動・外国語活動のカリキュラムを提供
― 後は、各学校で児童に合った内容に補正するだけ! ―
6月6日に『プロジェクト型外国語の展開 ―
児童が主体的となる課題解決型授業と評価』が、
単語・英語表現練習のためのCD付きで発売!
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■第8回町家で行う外国語活動研修会は、5月29日(日)に終了しました。
第8回町家で行うプロジェクト型外国語活動研修会は、梅雨の合間のお天気の日に行われ、25名の方々に参加していただきました。4回以上のリピーターの方々のみならず、参加者皆さんに、京都の町家を一軒お借りしての空間を感じ、京まちや平安宮の山中恵美子さんの毎回異なる町家や京都についての40分のお話、美味しい心のこもった10種類以上に及ぶ手作りの昼食(980円!)、山中さんが選ばれた極めつけの京都の和菓子に加えて、濃い内容のプロジェクト型外国語活動の研修会は、最高であるとおほめの言葉をアンケートよりいただきました。今回は、プロジェクトの基礎となるプログラムの部分で、フォニックスを自然と「感じ・体得する」活動を導入しました。新刊の『プロジェクト型外国語活動の展開』(高陵社書店)も皆さんに購入していただきました。
次回の第9回は、2011年11月27日(日)に実施いたします。ご都合で、今回参加できなかった方々は、是非、ご参加ください。
■ 第7回町家で行う外国語活動研修会 11月28日(日)は終了致しました。
第7回町家で行うプロジェクト型外国語活動研修会を晩秋の京都で11月28日(日)に、21名の参加者の方々と学習指導要領施行直前の外国語活動について、理論から実践まで時間のたつのを忘れて一日楽しく過ごすことができました。毎回内容を変えての山中さんの「町家についての講座」に始まり、高島の「小学校教員のためのミニ英語科教育法」、そして、東野さんの実践を通してのさまざまなプロジェクトを紹介後、実際にプロジェクトを体験して発表する研修に、2階建ての町家を広く使わせていただき、参加者のどなたも笑顔で積極的に参加くださいました。今回は、遠くは宮崎市から、また、M銀行員のご夫妻の参加をいただき、外国語活動にご興味のある方であれば、どなたでも参加していただけることをご理解いただきました。このご夫妻からのお礼状の中で、「高島先生のユーモア溢れるお話、また、東野先生のひとつひとつ丁寧にご指導くださる参加型の研修会で、他の参加者とご一緒に京都のお菓子をいただきながら、時間の経つのを忘れてしまいました。思い切って来て本当によかったです。」と触れておられました。
次回は、2011年5月29日(日)です。日程は確定しておりますので、この日は京都の町家でお会いできることを楽しみにいたしております。
◆ 第6回町家で行う外国語活動研修会を終了致しました。
第6回町家での外国語活動研修会もリピータ−や新しく参加くださった方々と楽しく1日を過ごすことができました。
6月13日(日)の午前10時から午後5時まで、お昼や茶菓をご一緒しながら、京まちや代表の山中さんの毎回異なる京都や町家についてのお話に続き、高島の「ミニ英語科教育法」で理論的な背景についてお話しました。今回は、最新の脳の研究成果と,2種類の文法知識についての話を盛り込み、タスク的な活動の重要性をお話しました。
残りの時間は、東野さんの授業の活動内容と実践を紹介しました。プロジェクトに使う表現の練習のためのゲームや歌の紹介をした後,ゲームに使うカード作りなども参加者に体験していただきました。また,参加者による発表なども行い、『英語ノート』の活用法とプロジェクトへの繋がりについてしっかりと確認しました。最後のアンケートでは、みなさんに100%満足して頂けたとのフィードバックをいただきました。また,学習指導要領完全実施直前にプロジェクトと『英語ノート』や評価についてもう少し詳しく知りたいとのご意見から、第7回は、11月28日(日)を予定しています。
◆ 2月20日(土)の午後1時30分より、「小学校における外国語活動と低・中学年における英語を扱う活動のあり方」についてのシンポジウムを東京外国語大学で開催しました。テーマに沿って、(1) 小学校で第1学年から4学年までの英語の扱いについて、(2) 第5・6学年における外国語活動のあり方について、(3) 小・中学校の連携について、文科省教科調査官の直山木綿子さん、小学校教諭の東野裕子さん、中学校教諭の奥村耕一さん、足立区教育委員会の西貝裕武さんを招いて、日本の小学校外国語活動の方向性が明らかにされました。パネリストの意見発表後、130名の参加者と共に約1時間に及び意見交換が行われました。この報告記が、『教職研修』(教育開発研究所発行)の8月号に掲載されます。時間をやりくりしてご参加くださった方々にお礼を申しあげます。
◆ 第2回 日・台英語教育研究会(於:東京外国語大学 AA研3階 大会議室)が平成21年12月13日(日)開催され、80名の定員一杯の方々と有意義な時間を過ごすことができました。人見 徹(東京外国語大学大学院博士課程)事務局長を中心として裏方でのご準備のお陰です。ありがとうございました。
研究会は「タスクがEFL 環境の英語教育の方向性を導くことができるか?(Can Tasks
Determine the Direction for English Education in EFL Contexts?)」というテーマで、日本や台湾などのEFL学習環境におけるタスクのあり方や方向性を考えるための実践発表が、日本側から3人(穂満史朗、大府市立石ヶ瀬小学校校長、奥村耕一、横浜市立旭中学校教諭と吉田健三、兵庫県立長田高等学校教諭)、台湾側から2名(章
菁、台北市立建安國民小學教諭と林 淑媛、台北市立興雅国民中學教諭)によってなされました。これを受けて、午後からは、ロッド・エリス教授(オークランド大学)、張 武昌教授(国立台湾師範大学)、平木 裕教科調査官(文部科学省)と島の4名によるシンポジウムへと内容が繋がり議論が展開されました。
日本側の発表担当の司会者、今井典子准教授(高知工業高等専門学校)、台湾側の発表担当司会者、杉浦理恵准教授(東海大学)、シンポジウムのコーディネーター、村上美保子准教授(星城大学)によるまとめや絶妙なる議事進行に熱心なフロアからの質問も加わり、午後4時にすべての予定を終了し、皆さんが笑顔で帰宅の途につかれました。多くの方々に満足していただけたことが、その後の多くの感謝のメール(たとえば、「あれだけの内容が本当に無料でよかったのですか?」(奈良の小学校教員)から伺えました。
第3回は、エリス教授からの提案にもありましたが、Task-Based Assessmentをテーマに行うことができればと考えています。しかし、それまでに、Task-Based
LTにせよ、Task-Supported LT にせよ、さらに実践を通して、児童・生徒のコミュニケーション能力の育成に必須なものは何かを考えていくことが必要であると思いました。
◇ 町家(於:京まちや
平安宮)で行う小学校外国語活動研修会(四季シリーズ)を終了いたしました。
「お陰様で、これまで5回の研修をリピーターの先生方を含め,延べ100名以上の先生方にご参加いただきました。「四季シリーズ」として、夏に2回、冬、春そして秋と、京都の町家をお借りしての研修会でした。暑さや寒さの四季を感じながら、京町家についての解説、日本の外国語活動とその評価のあり方、あるいは、やや専門的な第二言語習得研究から得られた知見の学習など、みなさまと京都のお菓子をいただきながら、和やかに実施して参りました。ご参加くださった方々に厚くお礼申し上げます。
「来年も是非!」とのご意見を皆様からいただいております。町家をお借りできるのであれば実施したいと考えております。夏休み期間中を予定しておりますが、確定いたしましたらご案内いたします。
■ 2008年11月29日(土)に、横浜市青葉区(於:アートフォーラムあざみ野)で外国語活動研修会を行いました。
■外国語活動・日本の英語教育の方向性に関する主な論考(平成25年9月現在)
◎ 『英語教育』(2013年8月、大修館書店)
◎ 『科学研究費補助金(平成21年〜24年度)研究成果報告書』(2013年7月) ◎ 『英語教育』(2011年11月号)
◎ 『英語教育』(連載、2010年4月〜9月)
◎ 『各教科等での見通し・振り返り』学習活動の充実』(掲載論考、2010年1月)
◎ 『教職研修』(人見、ほか: 2010年8月号)
◎ 『教職研修』(村上、ほか: 2010年4月〜7月号)
◎ 『千葉教育』(2009年6月号)
◎ 『英語教育』(連載、2009年4月〜9月、大修館書店)
◎ 『STEP英語情報』(2008年11/12月号)
◎ 『学力を育てる
"教師力" の向上』 (2005年11月)
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